Hurly-Burly 【完】

疲れた。

毎日、雑用ばかりの毎日で魂が抜けそうだった。

一週間もすれば慣れるだろうとか言った

あのグレチャー相沢に扱きを使われっぱなし

で精神崩壊も近々だ。

教室の景色は変わりばえしない。

いつまで経っても来ない左隣の席とその後ろの

団体は多分今噂が流れてる入学早々流血事件

を引き起こしたであろう生徒だとグレチャー

相沢が言ってた。

はっきり言ってそんな人とも関わりたいと

思わないし、クラスの奴らとも関わりたく

ないのに委員長になったせいかよく話かけ

られる。

「それでさ、悪いけどこれ届けてよ。」

この人が絶対に悪いと思ってないこと

をあたしは知ってる。

「断ります。」

職員室の片隅でコソコソするあたし

たちは生徒と教師なわけだが。

「そこをさ。」

この人が二重人格だということを

バラしていいだろうか?

「住所と道順書いてあるからさ、

ほらちゃんと届けてよ。」

このグレチャーはったりです。

全然グレートティチャーでは

ありません。

「何故、あたしに頼むのですか!?」

早く、家に帰りたいのです。

今日は八百屋が特売日で一刻も

早く帰って荷支度したいのです。

「委員長でしょう?」

してやったりの顔で言われると

引っ掻き回したくなる。

ため息を吐きながら職員室を出た。

「あ、委員長。」

最近、こういうのが多い。

役職のせいだろうか?

クラスの学級委員になったはいいけど、

何故か一年の代表に選ばれたせいで

そこら中から委員長と呼ばれる毎日。
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