ユキノカケラ
「…優は自分のせいだと思ってんの?」


「うん。」


優はシュンとしている。
手は繋がったままだ。
そんな優がおかしくてたまらなかった。


「もう…らしくないよ!?もっとシャンとしなさい!」

「でも…」


私はちょっと苦笑いをした。


「あのね、何も優が責任感じることじゃないんだよ?」

そして笑顔で言った。

「自分の身は自分で守るからさ!」


その言葉を聞いた優は横目で


「何だよ、ナンパされて泣きそうになってたくせに。」


「なっ!?…そ、それは……。」


優も笑顔になっている。


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