脱!? レンタルな関係。+for happy X'mas!+

「もしかしたら、カエルの呪いだったりして」



キセキを起こしてくれるカエルは、


どうやら……呪いモードにスイッチを切り替えたらしい。



……って、考えすぎかな。



「カエル……。これでも一生懸命探してるんだから許してよぉ」



ぼそっとつぶやいて、部屋の明かりをつけようと立ち上がったとき。



――カタン……



物音が、かすかに聞こえた。



――びくっ……びくびくびくっ……!



「な、なに……?」



何の音?


肩をすくめて、視線だけを辺りにはわせると。



――ズリズリ……



「……ひぃぃっ」



玄関のほうから、また小さな音がした。



ちょ、ちょっと待って。


私、ダメなんだよ、こういうオカルト現象。



夏休みの温泉旅行で流川にからかわれた時だって、


心臓が止まるかと思ったんだからっ。


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