脱!? レンタルな関係。+for happy X'mas!+
「決まったか」
隣で私を見ててくれる、大切なヒト。
さっき思ったことは、ウソじゃない。
きっと私が1番に欲しいのは、このヒトだ。
だから、一緒にいたいし、
いつでも声を聞いていたいし、触れていたいし……、離れたくない。
「何でもいいの?」
「ああ。ただしひとつだけだからな」
――もしも、私がここで、“行かないで”って言ったら。
流川は、どうするの?
「欲しいもの……っていうか、願いごと……でいいんだよね?」
「何でもいいって言ったろ」
「絶対かなえてくれるの?」
「ああ。でもヘンなこと言うなよお前。シンデレラ城に住みたいとか平気で言いそうだからな」
「……言わないよ」
流川はこういうヒトだから、
たぶん、すぐに「うん」とは言わないんだろうな。
でもきっと、
「無理じゃねー限り、きいてやるよ」
何だかんだ言って、最後には絶対かなえてくれるんだろう。
だから私は、言うことができるんだ。「行かないで」って。
日本にいて、私の隣にいてって。
だけど……。