脱!? レンタルな関係。+for happy X'mas!+
「どれ。オレも寝るか」
コイツの寝言に付き合っているうちにもうこんな時間だ。
「いつまでそんな顔してんだよ。まだサンタと格闘中か?」
カエルの頭の上から半分だけ見えている顔の眉間にシワが寄っている。
「ま、頑張れよ」
寝る前にシャワーを浴びようと思い上半身を起こすと、
布団に隠れていたコイツの素肌がわずかに見えた。
「……」
さっき食ったばかりのカラダだが、
そこにあると思うと気になるのがオスの証だろう。
がしかし、眠っているところを襲うのはオレの趣味じゃねぇ。
何か着せておくか。
また風邪をひかれたら、看病するはめになるのはオレだからな。
「……いや。ひとまずオレのシャワーが先だな」
冷たいのを浴びておいたほうがよさそうだ。
起こさないようにしてコイツのカラダをまたぐ。
音を立てたつもりはないのだが、
「こらっ! 待てっ、サンタっ……」
後ろからいきなり伸びてきた手に、
「て……っ」
太ももをがっちりつかまれた。