脱!? レンタルな関係。+for happy X'mas!+
「痛ぇな、何してんだよ」
振り返って声をかけると、
「むにゃにゃ……」
「……寝てんのかよ」
目はしっかりと閉じたままだ。
どんだけ寝ボケるんだコイツは。
「離せよ」
「むにゃ」
「おい」
「お宝……」
「は?」
「流川の……お宝……」
「……」
「むにゃ……。た、大変なことになってるっ」
「……お前な、」
状況が状況なだけに、シャレになってねーぞ、そのセリフは。
てか、本当は見えてんじゃねーのかお前。
「……起きてんのか?」
「むにゃむにゃ……」
「いや……寝てるな」
「流川のお宝……ヤバいっ……むにゃ」
「だからそのセリフはやめろってーの」
「むにゃ。流川の留守中は……私が守る、んだから……」
「ああ、すげえよお前は。だから離せ」
「ふへ……にゃ……」
笑いながら手を離したコイツは、再びカエルを抱えて寝がえりをうった。