脱!? レンタルな関係。+for happy X'mas!+
「しかし痛ぇな」
シャワーを浴びながら太ももを確認すると、薄く手形が残っている。
「馬鹿ヂカラ出しやがって。アホ」
ぼやきながらふと目を向けた先に、アザになっている箇所がもう一つあった。
「ちきしょ。こっちもか」
どおりであの最中もたまに鈍い痛みが走ったわけだ。
「飛び蹴りなんて、普通はしねぇよな」
それだけ本気で取られたと思い込んでいた宝を守ろうとしたんだろうが、
「まともにくらわせるヤツがあるかってーの」
誰に見せるわけでもねぇが……カッコ悪りぃだろ。
どうしてくれるんだ、この尻の青アザ。
オレがあのサンタだったと知ったら、どういう反応をするんだろうか。
謝るならイイが、
一瞬でもオレを倒したことに得意げになるんだろうな。
「ったく……。留美の野郎、だましやがって」