脱!? レンタルな関係。+for happy X'mas!+
部屋に少しだけ沈黙が流れると、
「オレ!」
突然叫んだ光太くん。
「唯衣さんが安全だと確信するまでは唯衣さんのこと守りますからっ」
「ちょ、ちょっと光太くん」
このタイミングで何言ってんのよ……。
あ~……ほらぁ……
流川がまた渋い顔をしてるじゃん。
あとでドS攻撃を受けるのは私なんだからさぁ。
勘弁してよ……。
これ、光太くんにはちゃんと説明してやらないと、納得してくれないかも。
連れてくるんじゃなかった……。
「あのさ、光太くん、軽く説明するからとりあえず座ろうよ」
「唯衣さん、いいんですか? 両刀の彼氏なんかで」
「りょっ……」
完璧に勘違いしてるし。
「だから何なんだ、お前は」
あ~、もうっ。
流川の口元がヒクヒクいってる……。
「光太くん! 座って。あのね……」
説明しかけると、
「ただいま~♪」
玄関から声がした。