脱!? レンタルな関係。+for happy X'mas!+
「お兄ちゃん……」
「何してんの、アンタ。どうしてここにいるのよ」
「あたし……お兄ちゃんが心配で。だから……」
「……アタシがここにいるって、どうして分かったのよ」
「昨日、お兄ちゃんが飛び出していったあとでつけてきたの」
「……」
数秒間、無言の時間が流れた。
「お兄ちゃん……」
と、沈黙をやぶったのは光太くん。
「……て、この人がですか? え? え?」
これ以上曲がらないくらいに首をかしげて。
完全に目が点になっている。
無理もないよね。
目の前にいるのは、どう見ても女装したでっかいオトコの人だし。
「ゆ、唯衣さん……。いったい何に巻き込まれてるんですか?」
「えっとね、」
助けを乞うように流川に視線を向けると、
大きなため息をついた流川は、とりあえずオネエマンをソファに座らせた。
オネエマンの妹がどうしてここに来たのか、
そして自分とオネエマンとの関係はどんなものなのか、
その辺のことを留美と妹に聞かせている流川は。
うん。いつもどおり冷静で。
さすが頼りになる。
「お兄ちゃん、元に戻る気はないの……?」
「ないわ」
「……そっか」
「そうよ」
「……流川さんのことが好きなの?」
「ええ、好きよ」
「……だけど」
「……なによ」
話し合いは平行線で。まとまらないみたい。
オネエマンの仕事の時間も迫っていて、
途中で切り上げるしかなく。
「唯衣さん、なんかイロイロ大変なんですね」
光太くんには特に説明することもなかったけど、
話を聞いているうちに理解したらしい。