Secret×Honey
三人で他愛のない話をしていると、ふいに聖夜が
「じゃあな、音弥とバカ」
と言って片手を上げた。
「ちょっと!あたしの名前はバカじゃない」
「仕方ねーだろ。バカはバカだ」
「何よそれ」
「まあまあ……じゃあな聖夜」
聖夜はあたしにあっかんべーをして走って行ってしまった。
何だったのかよくわからない奴……。
苦笑いをしていると、東條くんがクスッと笑った。
いつもの王子様スマイルじゃなくて、小さい子みたいな笑顔。
可愛くて思わずみとれた。
「東條くんって、そんな風にも笑うんだね」
「東條くんって……なんか堅苦しいからやめろよ」
?
Who is he?
まさかの命令口調にあたしは目が飛び出すほど驚いた。
え?え?
この人、本当に東條くん?
なんか……キャラ違うよね?
コノヒトダレデスカ
そりゃ、誰でも驚くよね……
この人もしかして……
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