I miss you.Rabbit


数日後。

あたしはまた病院に向かった。
小児科病棟で"空"という名前だけを頼りに、一部屋づつ表札を確認していく。

そして、ついに305号室に"空"という名前を見つけた。

こっそり病室をのぞくと、そこにあの男の子の姿を見つけた。

「あれ?この間のっ…」


あたしに気づいた男の子は、手招きで病室に呼ばれた。


「こっ、この間は…、ごめんね?」


「うんん!全然平気!点滴なんかなれてるもん」


華奢で背は小さめ。

白い肌。

クリッとまん丸い瞳。


「…うーたん…」


まるで、うーたんの生まれ変わりのように思えた。
< 7 / 7 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

  • 処理中にエラーが発生したためひとこと感想を投票できません。
  • 投票する

この作家の他の作品

公開作品はありません

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop