[番外編]柚季の恋 ~FIRST LOVE~
大会当日。
私は果菜が作ってくれたお守りを握りしめながら明華が作ってくれたクッキーを食べていた。
「小野ー!!始まるぞー!!」
先生が呼びに来た。
私はお守りを首にかけクッキーを一枚口に入れると試合がある体育館へ走って行った。
試合は順調だった。
ここまで3回やったが、その内2回勝ったのだ。
自分の試合が終わり少し時間にゆとりがあったので顔を洗おうと水道のある場所に向かった。
そこには誰もいなかった。
私は顔を洗っている途中、
「あ…、タオル」
タオルをリュックの中に忘れてきてしまったのだ。
「ヤバいな」
困っていると
「これ使いなよ」
「えっ…」
身長が高くて黒い髪の男の子が立っていた。
おそらく相手校の男の子だろう。
「このままだとビショビショだろ」
「あ…ありがと」
手渡されたタオルを受取り顔を拭いた。
タオルからは洗濯したての洗剤のいい香りがふんわりとした。
「タオルは今度返してくれたらいいから」
「えっ…ちょっと」
その男の子は何も言わずに行ってしまった。
その直後、今まで感じたことのなかった何かが私の体を貫いた。
ドキドキ
何!?この気持ちは!!これがもしかして「恋」って奴!?
私は果菜が作ってくれたお守りを握りしめながら明華が作ってくれたクッキーを食べていた。
「小野ー!!始まるぞー!!」
先生が呼びに来た。
私はお守りを首にかけクッキーを一枚口に入れると試合がある体育館へ走って行った。
試合は順調だった。
ここまで3回やったが、その内2回勝ったのだ。
自分の試合が終わり少し時間にゆとりがあったので顔を洗おうと水道のある場所に向かった。
そこには誰もいなかった。
私は顔を洗っている途中、
「あ…、タオル」
タオルをリュックの中に忘れてきてしまったのだ。
「ヤバいな」
困っていると
「これ使いなよ」
「えっ…」
身長が高くて黒い髪の男の子が立っていた。
おそらく相手校の男の子だろう。
「このままだとビショビショだろ」
「あ…ありがと」
手渡されたタオルを受取り顔を拭いた。
タオルからは洗濯したての洗剤のいい香りがふんわりとした。
「タオルは今度返してくれたらいいから」
「えっ…ちょっと」
その男の子は何も言わずに行ってしまった。
その直後、今まで感じたことのなかった何かが私の体を貫いた。
ドキドキ
何!?この気持ちは!!これがもしかして「恋」って奴!?