空をなくしたその先に
「サラ様について行った人数も
それほど多くはないみたいだし……」

アーティカの砲撃手は優秀だ。

もし、リディアスベイルを動かすのに十分な人数がいたとしたら。

逃げきることなんてできなかっただろうと、ダナは言った。


「そういうことは、明日考えようよ。
今日はもう遅い」


ダナの話をうちきって、ディオはもう一度ぎゅっと彼女を抱きしめる。

今までは守られるばかりだったけれど。

今度は僕が君を守るよ。

心の中でつぶやく声は、ダナに聞こえるはずもない。


「おやすみ、ダナ」


その言葉に返事はなかった。



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