空をなくしたその先に
「のぞける?」

「たぶん」


部屋をあけることにためらいを感じながらも、ダナを連れて外に出る。

フレディの向かったホールは、一つ上の階にあった。

誰にもとがめられず上質の絨毯がひかれた廊下を進んで、

二人は扉の前に到達した。

細く扉を開いてディオはダナを手招きする。

軽やかな音楽がこぼれ出てきた。

そっとのぞき込んで、

ダナはうわあ、と
声をあげたきりそれ以上何もいえないようだった。

ホールの中にはたくさんの人がいた。

着飾った紳士淑女たちが部屋の中を埋めつくしている。

音楽に合わせてスカートの裾が翻る。

身につけた宝石が、明かりをうけてきらきらと輝く。

彼女が想像していたのよりも、ずっと華やかだった。

こんな世界が実在するなんて、思ってもいなかった。

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