空をなくしたその先に
「……だからつらいのよ。思い出さずにはいられないもの」
胸元にやった手が、何かをぎゅっと握り締めるのをディオは見た。
そこにある大切な物の存在を確かめるかのように。
「それにね」
何とも表せない表情になってダナはつけたした。
「そばにいると身の危険を感じるというか、
落ち着かないというか」
「身の危険、か」
思わず繰り返して、ディオの表情も微妙な物になる。
まめで口が上手くて女性の扱いには慣れている従兄。
今回はそれが裏目に出ているようだ。
ダナの警戒心は限界まで高まっているようで、フレディの望む方向には進みそうもない。
もう少し時間をかけて、ダナが彼に慣れてくればまた変わってくるのかもしれないが。
確かにディオとなら、安心できるだろう。
今までだって何かあったわけではないのだから。
改めて隣のダナを見る。
頭に巻かれた包帯。
頬を覆うガーゼ。
まだ首に残る指の跡。
胸元にやった手が、何かをぎゅっと握り締めるのをディオは見た。
そこにある大切な物の存在を確かめるかのように。
「それにね」
何とも表せない表情になってダナはつけたした。
「そばにいると身の危険を感じるというか、
落ち着かないというか」
「身の危険、か」
思わず繰り返して、ディオの表情も微妙な物になる。
まめで口が上手くて女性の扱いには慣れている従兄。
今回はそれが裏目に出ているようだ。
ダナの警戒心は限界まで高まっているようで、フレディの望む方向には進みそうもない。
もう少し時間をかけて、ダナが彼に慣れてくればまた変わってくるのかもしれないが。
確かにディオとなら、安心できるだろう。
今までだって何かあったわけではないのだから。
改めて隣のダナを見る。
頭に巻かれた包帯。
頬を覆うガーゼ。
まだ首に残る指の跡。