空をなくしたその先に
ずいぶん懐かしい名前を聞いたような気がする。
あれからせいぜい一週間というところだ。
確かにあの船の部屋は狭かった。
快適な居住空間を提供するための船ではないから、当然ではあるのだけれど。
ダナの思考は、過去へと遡っていく。
それだけはやめようとしていたはずなのに。
「病院もね、ものすごく贅沢な部屋だった。
知らない人が見たら、本当に病室かって疑っちゃうくらい」
ころん、とディオの方に寝返りをうってダナは枕に顔を埋めた。
「ビクトール様が一番いい部屋を用意してくれたって聞いたけど。
身体が動かない間は、ずっと一人で天井見上げていて、
会う人と言えば、サラ様か看護人くらい。
泣いているところを誰にも見られなかったのはよかったけれど。
贅沢な部屋は嫌い。病室を思い出すから」
何と返事したらいいのかディオにはわからない。
仕方がないから、黙って彼女の話を聞いている。
あれからせいぜい一週間というところだ。
確かにあの船の部屋は狭かった。
快適な居住空間を提供するための船ではないから、当然ではあるのだけれど。
ダナの思考は、過去へと遡っていく。
それだけはやめようとしていたはずなのに。
「病院もね、ものすごく贅沢な部屋だった。
知らない人が見たら、本当に病室かって疑っちゃうくらい」
ころん、とディオの方に寝返りをうってダナは枕に顔を埋めた。
「ビクトール様が一番いい部屋を用意してくれたって聞いたけど。
身体が動かない間は、ずっと一人で天井見上げていて、
会う人と言えば、サラ様か看護人くらい。
泣いているところを誰にも見られなかったのはよかったけれど。
贅沢な部屋は嫌い。病室を思い出すから」
何と返事したらいいのかディオにはわからない。
仕方がないから、黙って彼女の話を聞いている。