空をなくしたその先に
すぐ後ろの地面が爆発する。
衝撃で車の後部が飛び上がった。
体勢を崩したダナが後部座席と前部座席の間に滑り落ちた。
背中の圧力がなくなったディオは、身体を起こそうとする。
もう一度引き倒された。
「頭あげないの!
だから押さえつけてたのに!」
ディオをもう一度ひざの下に押し込んで、ダナは後方を睨みつける。
「うーん、思ってたよりやばいかなあ。
一応別部隊と連絡は取ってるけど、到着までもう少しかかりそうなんだよね」
運転席のメーターを眺めながら、ルッツがうめいた。
「ビクトールか?」
この闇の中では相手に見えてはいないだろうが、ルッツはフレディに情けない笑顔を向けた。
「うん。
俺戦闘の役には立たないからなあ。
ただの整備士だし。
ダナ頼むよ?」
先日の戦闘で相当の被害を出したアーティカの方も手が足りない。
普段ならルッツがこんなところにかり出されることなど、ないはずなのだ。
衝撃で車の後部が飛び上がった。
体勢を崩したダナが後部座席と前部座席の間に滑り落ちた。
背中の圧力がなくなったディオは、身体を起こそうとする。
もう一度引き倒された。
「頭あげないの!
だから押さえつけてたのに!」
ディオをもう一度ひざの下に押し込んで、ダナは後方を睨みつける。
「うーん、思ってたよりやばいかなあ。
一応別部隊と連絡は取ってるけど、到着までもう少しかかりそうなんだよね」
運転席のメーターを眺めながら、ルッツがうめいた。
「ビクトールか?」
この闇の中では相手に見えてはいないだろうが、ルッツはフレディに情けない笑顔を向けた。
「うん。
俺戦闘の役には立たないからなあ。
ただの整備士だし。
ダナ頼むよ?」
先日の戦闘で相当の被害を出したアーティカの方も手が足りない。
普段ならルッツがこんなところにかり出されることなど、ないはずなのだ。