空をなくしたその先に
24.王子の帰還
それから五日後。

一行は無事王都ティレントに到着した。

アーティカ所有の小型機が前方と後方の警戒にあたったためか、その後の襲撃はなかった。

イレーヌたちも無事に攻撃をしりぞけ、

汽車からカーマイン商会所有の自動車にのりかえ王都に入ったと連絡があった。

ディオとフレディは王族とそれに準じる立場の者として一番厳重に警備された車に乗車し、

ダナとルッツは二人とは別の車だった。

二人には、警護という任務もある。

残りの旅程の間、ディオはひたすら閉じこもっていた。

その日宿泊する場所に到着すれば、ダナは真っ先に車から降りて周囲の警備に駆けだしていく。

ルッツはというと、一日の走行を終えた車の整備のために車庫へとこもる。

あとのメンバーは王族相手にしゃべることなどとんでもないといった様子。

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