空をなくしたその先に
「案外無茶するのね」


ダナの口調はなかばあきれたものだった。

新しい戦闘機にフォースダイトだけ乗せ変えたという話だったが、

見上げた戦闘機は茶と赤で塗装され、彼女がルイーナの北に沈めてきたものとまったく同じもののように見えた。


「君のご両親の……勝手に……ごめん……」


本当は、引き上げたらそのまま返すつもりだった。

それをどうするかは、彼女自身が決めることだから。

でも、ダナの機体から取り出したフォースダイトを使うしかなかった。

他に使えるフォースダイトを用意することはできなかったから。


「……いいわ。

どうやって引き上げようかって悩んでいたところだったから。

まさか手元に戻ってくるなんて思ってなかったもの」


険しい表情になって、ダナはディオを振り返る。

「何はともあれ、行動するのはあなたが回復してからね。

今飛ぼうだなんて自殺行為だわ」

< 409 / 564 >

この作品をシェア

pagetop