空をなくしたその先に
ディオの叫びとともに、機体が爆風にあおられてはじきとばされた。


「暴走する!もう持たないよ!」

「脱出しなきゃ!脱出装置のボタン押して!」


機体を立て直しながら、ダナはディオに脱出装置の場所を示す。

ディオは脱出装置のボタンを押したが、

本来ならば宙に飛び出すはずの彼の体は、機体に固定されたままだった。


「今の衝撃で壊れたみたいだ……君だけ脱出するといい」


後悔なんてしない。

自分で選んだ道だ。

無理を言ってパイロットになってもらった、ここまでやってもらえれば十分だ。

君には生きていてほしいと思うよ。

そう格好つけてみても、肝心のところで手がふるえているのだから情けない。

自分の人生のけりのつけかたには後悔なんてしないけれど、死ぬのは少し怖いかもしれない。


「冗談じゃないわ」


ダナの声が低くなった。

「一人だけ生き残るのは、もうごめんよ」

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