空をなくしたその先に
「君まで死ぬことはないんだ」
「あなたと心中だなんてもっとごめんよ!」


暴れる機体をなだめすかして、ダナはリディアスベイルのすぐ上へと移動した。


「甲板におりて!早く!」


体を固定していたベルトを外したディオは、リディアスベイルの甲板へ転げ落ちた。

続いて飛び降りようとしていたダナが、制御を失った機体の上でバランスを失う。

ディオは思わず手を伸ばした。

非力な彼に受け止められるはずもなく、落ちてきたダナの下敷きになる。

二人の乗ってきた戦闘機は、爆発し、すぐそばにいた軍用艦に炎をあげながら体当たりしていった。

あと数十秒遅かったら、二人とも今頃炎に包まれていたことだろう。

今まさに沈みつつあるこの艦へ移動したことが、どれほど命をながらえることにつながるのかはわからないけれど。


「……受け止められなくてごめん……」

「……あたし重いから……」


互いに謝りながら立ち上がる。
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