空をなくしたその先に
胸を大きな傷が横切っているのに気がついて、
ディオは目をそらせた。
そのシャツのボタンをはめながら、
ビクトールは大声で命令をくだす。
「非戦闘要員の待避準備!
島が落ちるような真似はさせないつもりだが、
万が一ってことがあるからな。
戦闘機部隊、発進準備しとけ、俺も出る。
フォルーシャ号もすぐ出られるな?」
壁にしこまれた通話装置ごしに、
「了解!」
「すぐにとりかかります!」
と返事が返ってくる。
この状況下でも、焦ったりおびえたりはしていないようだ。
「ビクトール様!」
ビクトールの後ろからダナが追いかけてくる。
ダナもこの家で寝ていたらしい。
先ほどと同じ白のシャツにパンツ、ブーツという格好だが、
短い髪の毛があらぬ方向に飛び跳ねている。
櫛を通す暇など当然なかった、ということだろう。
ディオは目をそらせた。
そのシャツのボタンをはめながら、
ビクトールは大声で命令をくだす。
「非戦闘要員の待避準備!
島が落ちるような真似はさせないつもりだが、
万が一ってことがあるからな。
戦闘機部隊、発進準備しとけ、俺も出る。
フォルーシャ号もすぐ出られるな?」
壁にしこまれた通話装置ごしに、
「了解!」
「すぐにとりかかります!」
と返事が返ってくる。
この状況下でも、焦ったりおびえたりはしていないようだ。
「ビクトール様!」
ビクトールの後ろからダナが追いかけてくる。
ダナもこの家で寝ていたらしい。
先ほどと同じ白のシャツにパンツ、ブーツという格好だが、
短い髪の毛があらぬ方向に飛び跳ねている。
櫛を通す暇など当然なかった、ということだろう。