空をなくしたその先に
頭にもやがかかっているようだ。

ダナは頭をふった。

まだもやは晴れない。

さらに頭をふろうとすると、優しい手が両頬を挟んでその動きをとめる。


「頭痛が残るぞ。頭は動かさない方がいい」


いわれた通り頭を動かすのをやめて、いうことをきかない瞼をこじ開けた。

どこに横たえられているのか、見えたのは見慣れない天井。

体が重い。

手を動かそうとして、手首を重ねられ、頭上で拘束されていることに気がつく。

どういうことだ?

フレディに呼び出されて、途中で花屋に寄った。

公園の入り口から入って……。
小さな悲鳴がもれた。

そうだ。

後ろから濡れた布で口をふさがれて、そのまま意識を失った。

「そう。君は誘拐されたというわけ」


あわてて声の方に視線を向ければ、そこにいたのは呼び出した当人だった。

「なん……で?」

「俺、ディオになりたかったんだよね」

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