Eternity〜秘密の愛〜
「……………?」
ジュエリーの袋を握り締めた手に、温かい掌が覆い被さる。
それは、店員さんの掌で。
「…安藤様を、追い掛けないのですか?」
凛っと澄んだ声。
笑うと、大きな瞳は細くなり。
どこか、安心できる雰囲気を持った…店員さん。
「…後悔だけは、しないで下さいね?
………決して、私のように。」
あたしは、その店員さんの声を聞いて
何かに突き動かされるかのように、足が動いた。
一歩下がり、
「有り難うございました。」