Eternity〜秘密の愛〜


午後の授業が始まっているというのに、あたしと鈴恵はベンチに座ったまま。



あたしは正確には、立てなかった。




鈴恵も、そんなあたし同様に、深く座り込んでいて。



「…どうするの?」



鈴恵が俯いたまま、あたしに問い掛ける。



「…どうしようかな。」




実の妹を警戒しなきゃならないなんて……。



あたしに、そんなコトが出来るだろうか……?




「………………。」


「………………。」





あたしと鈴恵は何も言えないまま、個々の思いに耽る。



だって、どうしようもないじゃない。




相手が、相手だけに………。













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