Eternity〜秘密の愛〜


「…どした?顔色悪いけど。
風邪気味か??」





あたしの頬に、そっと手を当てた。



でも、




「……っ!」





その手を払い除けてしまった。




「…ごめ………ん。」




翼は呆気にとられて、あたしを見つめる。





違う。違うの。


翼は、悪くなくて。





そう、言葉にしたいのに。

声の代わりに溢れるのは、涙だけ。






「どうしたんだよ?
何かあったのか??」





悲しげに、あたしに触れないで問い掛ける翼。




あたしの心には、罪悪感が広がる。












< 328 / 373 >

この作品をシェア

pagetop