Eternity〜秘密の愛〜
「…藤、安藤っ!!」
「ぅわぁっ、あ、はい?!」
昔を思い出していたら、すっかり仕事を放りっぱなし。
俺を現実に引き戻したのは、会社で唯一の日本人の同士。
横山 仁史。
「おい、ボヤっとしてんのも良いけどよ…。
今日中に終わんのかよ、それ……。」
仁史が指差した"それ"を見て、俺は気が重くなった。
「あ、あぁ。何とか終わらせるさ……。」
俺の目の前に山積みになった、沢山の資料。
今日中に終わらせて、明日には企画書として出さなきゃいけないのだ。
「まぁ、頑張れよ。」
軽く肩を叩いて、歩いていく仁史。
「はぁ、アイツには適わねぇな……。」
俺はもう一度、山積みの資料に目を移し溜め息をついた……。