Eternity〜秘密の愛〜




「…藤、安藤っ!!」



「ぅわぁっ、あ、はい?!」





昔を思い出していたら、すっかり仕事を放りっぱなし。



俺を現実に引き戻したのは、会社で唯一の日本人の同士。




横山 仁史。




「おい、ボヤっとしてんのも良いけどよ…。
今日中に終わんのかよ、それ……。」





仁史が指差した"それ"を見て、俺は気が重くなった。




「あ、あぁ。何とか終わらせるさ……。」




俺の目の前に山積みになった、沢山の資料。



今日中に終わらせて、明日には企画書として出さなきゃいけないのだ。





「まぁ、頑張れよ。」




軽く肩を叩いて、歩いていく仁史。




「はぁ、アイツには適わねぇな……。」





俺はもう一度、山積みの資料に目を移し溜め息をついた……。
















< 361 / 373 >

この作品をシェア

pagetop