虹色ハート

生後３３日目

　最近、アンナは血漿交換を毎日してます。
　これまでは１度の血漿交換のおかげで悪化するのに４日程かかっていたのが、とうとうその効果が

一日も続かずに危険な数値に戻ってしまいます。

　先生がアンナの現状をパパとママに説明してくださいました。
「血漿交換ばかりするのはリスクが高いからあまりしたくありません。ギリギリの状態まで血漿交換

をしないようにしていましが、もう毎日しなければ危ないラインです。肝臓や腎臓に先天的な病気が

あると考えて間違いなさそうです」
　アンナの今の病状は自分自身が一番気付いているよ。
　もうそろそろかなって気付いていました。
　でも、やっぱり怖いよ。

　肝臓や腎臓の疾患原因がわからない。
　ＣＴではうまく写らない。
　ＭＲＩは時間がかかるり、アンナには金属の装置が付いてから無理。
　開腹は血小板が少な過ぎて血が止まらなくなるので絶対無理。
　針を使って病理を取るのも、内臓で血が止まらなくなる恐れが高く、ただの検査をそれだけのリス

クを伴ってまで出来ない。
　病気を調べる検査すら出来ない…。
　病名がわかったとしても、アンナには移植しか道がない。
　そうか、いよいよ血漿交換も効果が薄くなってきたんだ。

　先生と看護婦さんに感謝しています。
　パパとママとおねえちゃんに感謝しています。
　こんな病気で産まれて、神様を恨んだこともあったけど…。
　アンナはたくさんの愛を教えてもらい、神様に感謝しています。

　もっともっと早く医学が進歩して欲しい。
　そうしないとアンナが逝ってしまう。
　誰でもいい、何でもいい…。
　アンナの病気を治して！