kiss潔癖症!?


昨日のバイトの帰りに、高校生の女の子と腕を組んで歩いていたのを見た事を…。

話した後、純はふぅ~と息を吐いて、
「そっか。ごめんな」
と言った。


やっぱりあれは見間違えじゃなかったんだ、
と思ったら途端に涙がポロポロと止まらなくなった。


純は慌てたみたいで、
「違う、違う」と焦りだした。


「昨日の子は、実家の隣の女の子で妹のようなもの」


「昨日は大学の見学に来ていて、ついでにオレに会いに来たんだ」


「多分、満里奈が見た時は、アイツが "今度実家に帰って来る時に、渋谷店限定のポーチ買って来てぇ"とわざとらしくおねだりされてた時な訳」


「満里奈ごめんな」
と"ちゅっ"と私にキスを落とした。


"違ったんだ…"
誤解だった事と、安心からか、私はまだぼーぜんとしてた。








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