モドリミチ
アカトキヤミ




つよい風が

あの坂道を走らせた



眩暈が私の足を止めても

夕顔が 蝉の声に掻き消されても

うちわの風が あなたを よみがえらせてくれる

やさしく毛布につつまれ

また 明日も ひまわりの数を数えられると信じてた




青い青い 空の檻が

私を とどまらせる



どこへだって 行けないんだよ と




冬の灰色が 雪の枷で

私を とどまらせる




もう かえれないんだよ と



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