勝利の女神になりたいのッ!番外編



長すぎる一日の終わり。



床について俺は考えた。



紫衣は殿の奥方として側に仕えることになるだろう。



もっと紫衣を知りたいと思った。


殿を本当に大切にしてくれるのか俺が紅葉になって確かめてやる。



今日は紫衣の覚悟とその心根に俺の心も打たれた。


だが、本当に殿にふさわしいかどうかはまだわからない。




そうだ!!



まだ殿にふさわしいかどうかはわからない。


明日からが楽しみだ。





紫衣をちょっくらいじめてやろう。



それ位してもいいよな?


紅葉としては当然だよな?


紅葉は殿の奥方なのだから、新しい寵姫としての紫衣を見定める権利くらいあるだろう?





左近様や朱里にはわからないようにコッソリと紫衣に接触してやろう。


紅葉の存在に逃げ出すような女なら俺は認めない。





だってそうだろ?


何度も言うけど、俺は紅葉なんだ。


今は殿のご寵姫と呼ばれるのはこの俺、紅葉様なんだからな!!



明日からが楽しみだ。









-fin-








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