勝利の女神になりたいのッ!番外編


熱い眼差しで見つめられ、私の体温も急上昇していたから、ポカポカとまるでお風呂に入っているみたいに温かく、もっと佐和さんの熱を感じたくて体を摺り寄せると、


「煽ってくるなよ」


聞きなれた、だけどいまいち意味のわからない言葉が佐和さんから飛び出して、


唇に啄ばむような口付けが落ちてくる。


唇から離れた佐和さんの唇は耳に小さい音を響かせながら口づけをして耳朶をパクリと軽く噛んだ後首筋に向かって降りていく。


佐和さんの唇が触れる場所がどんどん熱を持っていって体が熱くじんわりと汗ばんでいく。


息も苦しくてどんどん呼吸が荒くなる私のセーターの裾から佐和さんの手が滑りこんできて


「ひゃぃ...」


ビクリと体が震えて変な声を出した私に口づけをしながらも佐和さんの手は止まらない。


「紫衣、好きだよ」


甘い彼の言葉に体の緊張は緩んで彼に身を任す私。


甘い時間はこれから...。





だけどタイミングを計ったかのように携帯電話が鳴って、いつものパターンに陥るのも私達で、


「チッ..」


やっぱりな展開に佐和さんの舌打ちが部屋に響いた。



電話の相手もやっぱりな嶋田さん。


そういえば、嶋田さんと芽衣ちゃんは大丈夫だったのかな?



「出るよ、気になるんだろう?」



溜息を吐き出す佐和さんだけど、嫌そうにしているけど佐和さんだって嶋田さんと芽衣ちゃんを気にしてるはず



「はい..。あ?あぁ、わかった。んじゃまた...。」



通話時間20秒。


会話になったの?











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