勝利の女神になりたいのッ!番外編
「紫衣は俺が他の女に触られるのが嫌なんだ?」
気まずい雰囲気の中、口を開いた佐和さんから出てきた言葉は恥ずかしい自分を思い出させる言葉で、真っ赤になって俯くしかない私。
だけどあんなに大声で叫んでしまったものは撤回できないし、なかったことにするのも無理がある。
だからコクリと小さく頷くことで応えると、
「嬉しかったよ。」
意外な言葉が佐和さんから飛び出した。
「へ?...ンン..んっ..ンフ...」
聞き返そうとして顔を佐和さんに向けると塞がれたのは唇で甘い吐息が零れ落ちる。
いつもよりずっと長い長い口づけに苦しくて佐和さんのセーターの裾をギュッと握りしめると唇がソッと離れていった。
そのまま額をコツリと合わせる佐和さん。
至近距離で見つめられて顔から火が噴きだしそうなくらいに熱を持つ。
「紫衣、割と淡白だから平気なのかと思っていたんだ。
それが正直寂しいと感じたこともある。
俺は絶対に他の男が紫衣に触れるなんて許せねぇし...
紫衣が他の男に触れるのも許せねぇ...」
だから嬉しかったって話す佐和さんはとっても綺麗に頬笑みを浮かべていて、やっぱりその表情に見惚れてしまう私。
「我儘なんかじゃねぇから..
独占して欲しいって思ってるんだからもっと俺を束縛してみろよ。」
ぎゅうぎゅうと抱きしめながら話す佐和さんの体はいつもよりもとっても熱く感じる。
もしかして熱があるの??
心配になった私は佐和さんの腕から逃れて彼の額に自分の額をぶつける様に当てた。
ゴツンと音が鳴るほどの勢いで検温なんて出来るはずもなく、検温というよりは頭突きと思われてしまうくらいの勢いがあった。
だけど佐和さんには私の急な行動も奇怪な行動もお見通しなのか、
「熱はないよ。ただ興奮して体温が上がっているんだ。」
優しい口調で丁寧に教えてくれた。