なんでやねん。









そのうちチャイムが鳴って、"じゃあ放課後"という言葉を残して、ゴンは去って行った。



「っはー…また居残りやんけボケぇー」

「もーいやや~飽きたわ~」



2人同時に机へ項垂れて頭を倒したら、バチッと目が合った。

ほぼ同じタイミングで、ドキッと高鳴った私の心臓。


ヒロキもヒロキで、逸らされるのかと思ったら、じっと見つめてきて。



「な、なによ」

「…別に」



ボソッと低い声で言われれば、素早く身体を起こして席を立って行ってしまった。



< 10 / 37 >

この作品をシェア

pagetop