龍と虎に愛されて。
「ただいま~!!飲み物買ってきたよ~!!って、あれ?優華ちゃん?」
部屋に飛び込んできた明菜ちゃんは、顔を真っ赤にした優華に気付いて首を傾げる。
「どうしたの?なんか、顔が赤いけど……。熱でもある?」
「う、ううん!!大丈夫だよ!!」
「本当に?もし具合が悪くなったら、遠慮せずに言ってね?」
「……うん!ありがとう」
さっきまでの出来事を思い出したのか、優華の顔はますます赤くなる。
優華……ヤバイくらい可愛いから。
そんなことを思っていると、部屋に戻ってきた龍心が口の端をクイッと上に持ち上げた。