龍と虎に愛されて。
「おい、大虎。お前、人の部屋で何してたんだよ」
「さぁね。龍心と明菜ちゃんが部屋ですることだよ」
「お前、勝手に人のベッド使ってんじゃねぇよ」
「……ブッ!!違うよ!龍心、何考えてたの?」
眉間にシワを寄せてベッドに視線を向けた龍心に思わず噴き出す。
「龍心と明菜ちゃんも、部屋の中でしゃべるでしょ?」
「……――大虎、テメェ騙しやがって」
「龍心が勝手に思い込んでただけじゃん」
龍心はギロッと鋭い瞳で睨み付ける。
そんな俺たちのやりとりを、優華と明菜ちゃんは首を傾げて見つめていた。