恋人未満なキミとオレ~キミには言えない秘密の想い~

潮風になびく長い黒髪

撫でつけるように整える



高いヒールに足元を取られ

うまく走れないキミの手を引いて

波打ち際まで走っていく



静かにさざめく波の音

優しく通り過ぎていく潮風に

手招きされるがままに 

キミの手を取り 走っていく


まとわりつく砂を蹴って

何度も何度も躓きながら


キミと一緒に走っていく



無心になって 

すべて忘れて



ただ走ればいいよ



オレがキミを支えるから

無心になって 走るんだ



キミを呼んでる海の歌に 

そっと耳を傾けて――

< 6 / 88 >

この作品をシェア

pagetop