☆小悪魔*天然わんこが同居人☆
『ちょっと莉夜。来て』
「なにー?」
その日の夜。やっぱりおかしいと思ったあたしは、直接莉夜に聞こうとリビングに呼んだ。
「どうしたの?」
何事かと、首を傾げながら歩いてきて、ソファーに座ってるあたしの横にぽふっと座った。
『あのさー、莉夜あたしに何か隠してない?』
「……っ」
あたしはココアを飲みながら、目線をテレビに向けて言った。
でも、莉夜の肩が揺れて、明らかに動揺したのは見なくても分かる。
何を隠してるのか分からない。
でも絶対に何か隠してる。