☆小悪魔*天然わんこが同居人☆


「何も隠してないよ?」

『ウソ。じゃあなんでそんな顔するの?』


そう言って莉夜のほうを見ると、驚いた顔をしてあたしを見たあと、気まずそうに目を伏せた。


「ほんとに、なんでもない…なにもないよ…」


俯きながら少し震えた声で言う莉夜は、あたしに言いたくないのか、言いずらいことなのか、どっちかだと思った。


『…そんなにあたしに言いたくないわけ?』

「…ちがっ…違う…」


何よ。何が違うのよ…。


じゃあなに?


…どうせ、言う気なんかないくせに。


< 124 / 216 >

この作品をシェア

pagetop