☆小悪魔*天然わんこが同居人☆
*莉夜*
『…ねぇ紅。家行っていい…?』
《…あ?…あぁ、いいけど。俺今起きたから30分後に…》
『ごめん。…もう着いちゃった』
電話越しに聞こえる紅の眠そうな声に、起こしてごめん。と、心の中で謝った。
《まじか。ま…いいや。今開けるから》
『ん…ありがと』
電話を切ったあと、暫くしてガチャッと開いた扉から紅が顔を出した。
「はよ。どした?なんかあったのか?」
『いろいろと…あった』
そう小さく呟けば、「ま、入れよ」と家の中に入れてくれた。