☆小悪魔*天然わんこが同居人☆
『………、』
はぁ…、とソファーに座りながら小さく溜め息を吐くこと数回目。
…なんで緊張なんてしてるんだろ。
昨日の夜、いっぱい考えた。
あたしはどうしたいんだろう、って。
告白の返事、とか…。
…いっぱい、いっぱい考えた。
告白の返事とか、もう決まってるのに…寝れなくて、ずっと考えてた。
今まで人に告白されてもそんなに悩まなかったのに、今はすっごい悩んだ。
あたしの気持ち…ちゃんと伝えられるかな…?
その時、ピンポーンと玄関のチャイムがなった。
ドキッ…と胸を高鳴らせながら玄関まで歩いて行く。
『…久しぶり』
「…うんっ…、久しぶり…」
ドアを開ければ、久しぶりの莉夜の顔。
うまく目を合わせられなくて…目を逸らしながら家に入れた。
「おじゃましま、す…」
『………っ、』
気まずそうな声で言ったのは「ただいま」じゃなくて…「おじゃまします」だった。
チクリと胸が痛くなったのを感じながら一緒にリビングに入った。