☆小悪魔*天然わんこが同居人☆
「じゃあ僕、荷物まとめてくるね」
『あ…、うん』
笑顔を向けてくる莉夜に、ついつい頷いてしまった。
あたしは、莉夜のあとについて行って部屋に入った。
久しぶりに入った莉夜の部屋。
「美玲ちゃん、僕がいなくて寂しかった?」
『…えっ』
ふいに荷物をまとめていた手を止めて、あたしを見る。
莉夜の顔は真剣そのもので、目を逸らしたくてもそらせなかった。
「…なぁんて。有り得ないよね…、ごめんね急に『寂しかった…』
「…え、」
『…寂しかったって言ってんの』
目を見開く莉夜は、びっくりしたようにあたしを見る。