☆小悪魔*天然わんこが同居人☆
「ありがとう。もっと彼女と話してみるよ」
『……うん』
くいっと黒縁メガネをあげる仕草をする由宇と微笑み合ってるときー…
「…美玲ちゃん?」
『莉夜…』
遠くからコンビニの袋を片手に、歩いてくる莉夜がいた。
「…知り合い?じゃあ俺はこれで。おやすみ美玲」
『…うん、おやすみ…』
にこっと微笑む由宇は、すれちがう莉夜に軽く頭を下げてお辞儀をして帰って行った。
そんな由宇に、すかさずぺこっとお辞儀をした莉夜は、駆け足であたしに近寄って来て立ち止まった。
空は暗く、街灯の灯しかないこの夜だから。
莉夜の表情がよく見えない…。
…なんでこんなに気まずいんだろうー…