女シャブ売人人生-波瀾万丈な一人の女の物語-
私が売人をやめれない理由なんて結局シャブの世界で居座っていただけ。辞める気なかっただけ。それしかないと思う。
今やからそう思える。
私が売人やめて周りが困っても私には関係ない事やったはず。
それを関係あるかの様に人の事ばかり考えてた。自分の人生の中で大切な我が子が誕生してるというのに…
いつまでキリのないシャブの世界にいるのや!
ええかげんにせな!

自分に腹だたしい気持ちやった。
一瞬まともな考えが頭に浮かび心苦しくなるのに携帯がなる度に同じ。
その時その時だけの気持ちなのか?
自分が信じられなく分からなくなってた。
踏ん切りつけてかないといけないはずやのに…
ハァッ
ため息が出る。
気がつけばシーンとした家の中で我が子がスヤスヤと寝ている寝顔をみつめていた。
時間にして一時間も…
何もわからないただ寝ているだけの時期。
この頃から夜になると自然に我が子を見る度に私は一人涙していたのです。
我が子を抱きながら、声を堪え一人泣いていた。何の涙かさえもわからずただひたすら流れる涙。自分の仕事と自分の心の中の気持ちと現実とが全て重なり、自分自身にいっぱいいっぱいになっていたのです。

しかし負ける事はできない。
イロイロな意味で私は前に進むしかなかったのでした
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