*彼、許婚*




そして、階段を上り道を左に曲がると

急に山本有紗は歩くのを止めた



「どうした?」

「あのさ...」




山本有紗は俺の目を力強く見つめる




「優君って、彼女とか居るの?」

「...は?」



彼女?


...うん居るよ。

許婚だし




「うん」


俺はゆっくりうなずいた




「へぇ...」

山本有紗は俯いて、黙り込んだ


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