正反対恋愛
「しかし、るりのことも大輝のことも本当に愛しているんだ。しかし特にるりにはどう接していいかわからず、つい厳しいことをいってしまう」

おじさんは年甲斐もなくポロポロ泣き出した。


「匠くん、きみのことを好いていないとか許していないとかそういうわけではないんだ。ただ…」


「ただ、素直になれないんですね?」

「ああ…るりはいつのまにか私に敬語になってしまってパパって呼んでくれなくなったし、私は淋しくて…」
急に怖かったおじさんがかわいくみえた
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