先生にキス4.5chain-story

俯いていたなら…
宇堂さんはともかくも、私は宇堂さんを見たとは限らないじゃん…。


いや…
きっと、見てない。


仮に視界に入っていたとしても、緊張しすぎて、周りが見えてなかったんだと思う。


「すいません…。覚えてなくて。」


「いいよ。そんだけ緊張してたんだな。まあ俺は、あの時、アンタを見てたから朝も道を教えることが出来たわけだし。」


微笑む宇堂さんに、朝のお礼をもう一度言って、帰ろうとすると、宇堂さんが呼び止めた。



< 95 / 220 >

この作品をシェア

pagetop