俺様王子と貧乏姫様
まじでなんなんだよ、これ…。
その時俺は、なんでか分かんねぇけど、こいつを離したくなかった。まだ俺が怖いのか、震えている。びっくりしたよな。悪いことしちまったな。
…は?俺、いまなに考えてんだよ。いままで悪いとか思ったことねーじゃねーかよ。叩いてきたのはこいつじゃねーか。
けど、震えてんだよ、こいつ。ちっちぇくせに、この俺叩いて。自分がしたくせに涙目になって。
その時、俺はこいつを離したくねぇと思った。