俺様王子と貧乏姫様





「 お前、気に入った。
   俺のメイドになれ 」



気づいたらそんなこと言っていた。でも、なんでか知らねぇけど、こいつを俺の傍に置いときてぇって思った。

あ、心臓の音やべぇ。まじなんなんだよ、これ…。






そいつは、目に涙溜めたまま俺を見上げている。



周りの奴らも、俺がこんなんだからびっくりしたのか、みんな動きが止まっている。









でも、こいつは離したくねぇって本気で思った。






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