俺様王子と貧乏姫様





「わりぃな、じゃ」

俺がそう言うと亜由美はまだ何か言おうとした。


あーうぜぇ、別れてぇって言ってんのにしつけぇんだよ。

またイライラした俺は亜由美が何を言ったか聞かないまま、電話を切った。



…これが後で"あいつ"を苦しめることになるとも知らずに。





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